最高血圧＝140、脈拍＝114、FT3＝15.70、FT4＝5.81、TSH＝0.02でした。8月22日よりメルカゾール6錠、インデラル3錠/日飲んでいます。服用後2週間で蕁麻疹が全身に出ましたが セレスタミンを飲み今はだいたい治まっています。今は、セレスタミンの代わりにセルテクトが処方されています。次回の診察は9月24日の予定ですが、昨日から息苦しさを感じます。脈は88ぐらいです。このまま我慢していてもいいのでしょうか。今日から事務の仕事を午前中だけ再開しましたが、これからがとても不安です。親族に甲状腺に異常のある人は思い当たりません。私は、かなり重症なのでしょうか。また蕁麻疹のでた人に今後大きな副作用がおこる確率は高いのでしょうか。
- まず、メルカゾールが効いてくるには1〜2ヶ月掛かります。その間は少しきついと思います。そのうち、元気になります。
- 気になるのは、脈がゆっくりになっているのに息苦しさが出ている点です。インデラルは気管支喘息の既往のある人では、気管支喘息が出ることがあります。気管支喘息の既往はありませんか？やはり、早めに先生に診てもらう方が安心です。単に、バセドウ病でも息苦しくなることもありますが、我慢してはダメです。
- あなたのバセドウ病は重症ではありません。普通の程度です。
- 蕁麻疹がでたからといって、例えば無顆粒球症や肝障害などのもっと重大な副作用がでる確率が高いという事実はありません。しかし、抗甲状腺剤の飲み始め最初の2〜3ヶ月までは副作用がでる可能性がありますので、慎重な観察は必要です。その時期を過ぎれば、副作用は出ません。もし、副作用がでたらもう一つの
抗甲状腺剤(PTU)に変えれば良いわけです。
- 最後に、バセドウ病は必ず治せます。クスリで治らねば、手術や放射線治療(アイソトープ)で必ず治せます。安心してください。ただ、バセドウ病は一生の病気と思ってください。クスリ、手術、放射線治療(アイソトープ)で治ったと思っても再発することもあります。再発しても、必ず治せます。また、長年すると、反対に甲状腺機能低下症になることもあります。治っても、年に一度は診察が必要です。その意味で一生の病気ですと申し上げているわけです。バセドウ病とうまく付き合っていかなければならないのです。気長に行きましょう。そのうち、治ります。