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このレポートを書いてくれたのは、ハンドルネーム「そら」さんです。
治療を受けたのは甲状腺眼症の専門眼科病院です。 |
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はじめに |
以下の点をご理解された上で、この情報を活用していただきたいと思います。
私が、ここで「私が受けた治療」や「私が感じた内容」を紹介するのは、この病気で悩む全ての患者さんが少しでも、「あれって何?」「これって何?」という疑問を、「補完」して頂きたいからです。
ですので、皆様はここで紹介した内容を全てと思わず、あくまで「参考」として、「利用」して頂きたいと思います。
というのも、この病気では誰一人として同じ病歴がないし、同じ治療がされていません。
なぜなら、人それぞれに病気の進行が違うからです。
人それぞれに、考え方(どこにストレスを感じるか)が違うからです。
年齢や体調、精神状態、そういったものに「病気」というのは深く絡んでくるからです。
私が一番この病気で大切だと思うのは、「自分が納得できる治療を受ける」ということだと思います。
それが、完治する為の一番最短のルートなんじゃないかと、考えています。
そのために、こういうことがあるんだよ、ああいうこともあるんだよ、という情報を知っておくことは、私達バセドウ病・バセドウ眼症の患者にとって決してマイナスではないと信じています。
最後に、有益な情報はできるだけ紹介したいなって感じているんですが、その加減がちょっと難しいので、もしやりすぎだと感じられる方がいましたら、教えて下さいね。
また、このサイトが、そういう情報をどんどん出して、疑問もどんどん出るようなものになってくれたらいいな、と思っています。 |
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本 題 |
今回は、ステロイド治療のうち、「球後注射後の皮下出血」に関する対処法について、紹介します。
(東京・原宿の病院で受けた治療です。この情報は、2003年1月時点のものです)
「ステロイドの球後注射」とは、Jの字型の注射器を使用して、「ステロイド」というお薬を目の下に直接注射することをいいます。
通常ですと、麻酔テープを使用して注射をするため、少しチクッとする程度で、ほとんど痛みはありません。
しかしながら目の下に直接注射するため、目の毛細血管に触れやすく、場合によっては皮下出血(皮膚の下で組織が傷ついて起こる出血)を引き起こすこともあります。
今回は、この「皮下出血」の対処方法について、ご紹介したいと思います。
私の場合、皮下出血の程度がひどく、左目尻から頬骨にかけて、真っ黒の状態で、白目部分も充血していました。
担当医師の説明では、目立たなくなるのに約2週間はかかるという見立てでした。
さて、皮下出血を起こした場合ですが、とにかくまず「冷やす」こと。
これは、出血を抑える為です。これによって、腫れも引いてきます。
2日目以降は「温める」ことです。
温めてあげることによって、内因性血栓溶解酵素の活性を高め、血が凝り固まらないようにします。
但し、人間には、「タイムリー」かつ「自然」に、体温をコントロールする働きが元々備わっているようで、ヒトの体内酵素活性は37°位の正常体温で最高になるようです。
ですから、「温めすぎない」のがポイントです。
私は朝・昼・晩の3回の蒸しタオル(10秒・4セット)と、寝る前に無意識に「目脂(やに)」をいじる癖があるので、ガーゼで目をふさぐようにしていました。
この他、夜や明け方の冷え込み等で「ちょっと寒いな」と感じたら、血行をよくする働きのある「馬油」をすこし塗りこむようにしています。
寒さがひどいようなら、馬油を塗った上から、薄いガーゼで暖かくなるまで抑えてみました。
これは、学術的にもあってるようです。以下に参考を載せておきます。 |
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参 考 |
出血後も以前と同じ程度に眼球が動いて、以前と同じ視力であれば心配ありません。もし、針先が当たって破綻した血管が眼窩深部のものであれば、静脈性の出血でも眼球が突出して、眼圧が上昇して、…など一時的な障害は発生しますが、皮下であれば「まぶたが赤紫色に変化」するだけです。皮下出血は自然に吸収します。出血直後は“冷やす”、止血が確認されてからの吸収促進のためには“暖める”方法がよいと思います。前者は…血管を収縮させる、後者は…内因性血栓溶解酵素の活性を高める目的です。しかし、出血、止血、溶血、吸収のバランスは、生体の諸酵素が絶妙に(タイムリーに)コントロールしていますので、(見えない所にある)血管損傷部の“かさぶた”を無理やりはがすような民間療法などはおすすめいたしません。また、ヒトの体内酵素活性は37°位の正常体温で最高になるようになっていますので、加温しすぎると酵素活性低下・血管拡張・血流増加し、理論的には止血機構が破綻する(再出血)恐れもあります。 |
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私はこの方法で、1週間で皮下出血を抑えることができました。
以上 |
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