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“TSHレベルは正常ですが、私はまったく自分が正常だと感じていません。まだ症状が残っているのです” Patton,
PA
“治療法についての意思決定が困難です。情報はなかなか手に入りませんし…” La Jolla, CA
“最初に記事を読んだ時、治療の後に前と同じでないと感じているのは私一人ではないのだと思いました” College
Station, TX |
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私共のニュースレターでは、甲状腺機能亢進症の治療を終えた読者の皆さんに、治療の方法や現在の健康状態についての質問にお答えいただくようお願いいたしました。290名よりの回答の内、223名は少なくとも1年前には治療を終えており、すべての質問にお答えしてくださいました。調査報告からは、診断があいまいなものやすべての質問にお答えのなかったものは除外いたしました。 |
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【表1】バセドウ病の診断を受けた患者 |
治療法 |
治療総数 |
治療後の平均経過年数 |
症状のある人の総数 |
現在ある症状 |
筋肉痛 |
嗜眠 |
うつ病 |
放射性ヨード |
162 |
11.6 |
100(62%) |
72 |
66 |
61 |
抗甲状腺剤 |
31 |
10.6 |
16(52%) |
16 |
10 |
15 |
手術 |
19 |
28.3 |
9(47%) |
8 |
7 |
7 |
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212 |
11.4 |
125(59%) |
95 |
83 |
83 |
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[バセドウ病患者では]
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140名(66%)が体重の増加を訴え、67名(32%)が適正体重を20ポンド(約9kg)超えていました。 |
[中毒性結節性甲状腺腫患者は]
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中毒性結節性甲状腺腫の診断を受けた患者さん11名からの回答の内、5名(45%)が筋肉痛や嗜眠、あるいはうつ病を経験していました。 |
[その他の結果]
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数人の患者さんが精神的機能や記憶の減退をみとめたことに対して様々な懸念を表わしておられました。これは必ずしもうつ病に伴うものではありませんが、特徴的なパターンが現れておりませんでしたので、別個の問題としては挙げておりません。また、筋肉痛の訴えは非常に多かったにもかかわらず、関節炎の訴えが見事に欠けていたことにも驚かされました。
両相性疾患(躁鬱病としても知られている感情の高揚と落ち込みにより特徴付けられる精神病)は、甲状腺機能亢進症またはバセドウ病に併発することのある甲状腺に関連した病気であることがすでにわかっています。私共の調査では、回答者の言ううつ病が感情的なものというより、医学的な問題による疲労のためであるのかが必ずしも明らかではありせんでした。 |
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