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アメリカには、甲状腺機能低下症に気付いていない人がまだおよそ1,000万人おります。甲状腺結節のある人は何百万人もおり、その多くは気付かないまま放置されております。それは、家庭医が甲状腺にある癌かもしれないしこりがはっきりしているのに、触診すらしないためです。200万人のアメリカ人が、子供の頃ににきびや反復性扁桃腺炎、または胸腺肥大などの病気で1940年から1957年の間に頚部の放射線照射を受けております。そしてこれらの患者では甲状腺癌と甲状腺機能低下症になる危険性が高くなっているのですが、多くはこの重要な情報に対する家庭医の注意を喚起することなく、また甲状腺が健康であるかどうか確かめるため、年1回の甲状腺の検査とTSHの血液検査を受けておりません。相当ひどい甲状腺機能亢進症の症状であっても、何ヶ月、あるいは何年も患者が気付かないでいたり、あるいは医師までもが多動症や、不安または精神病で感情的に不安定であるのだと取り違えております。
したがって、アメリカ甲状腺協会では、隠れた甲状腺の病気の検査という重要なトピックを定期的に見直し、継続的な甲状腺の研究に基づいて、勧告の内容を更新しております。HMOが医療の資金を出しているこの時代にあっては、あらゆる健康問題のスクリーニングの費用効率性にますます重きをおくようになったため、甲状腺のスクリーニングも重要な見直すべき疑問であります。 |
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