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[006]
先生に聞こう【Ask The Doctor】 Bridge; Volume 14, No1

22:プランマー病と放射性ヨード治療

質 問
私の先生は私がプランマー病に罹っていると言いました。それは何ですか。また、中毒性甲状腺腫が1個あるとも言われました。先生は私に放射性ヨード治療を受けさせようとしています。どうして中毒性甲状腺腫が1個ならば、放射性ヨード治療で甲状腺機能低下症になることはまずないのに、たくさん中毒性甲状腺腫があって放射性ヨード治療を受ければ、甲状腺機能低下症になることがあるのですか?

回 答
プランマー病とは中毒性甲状腺腫のことです。“中毒性”という言葉は、単に結節がたくさん甲状腺ホルモンを作り過ぎて、甲状腺機能亢進症を起こしていることを言っているだけです。孤立性の中毒性甲状腺腫がある患者では、ヨードが結節の中だけに取り込まれます。残った正常な甲状腺組織は抑制されています。したがって、普通、放射性ヨードは活動し過ぎの結節の中だけに集まり、周囲の正常な組織には行きません。結節が根絶(破壊されること)されてしまえば、周辺の正常な甲状腺組織が元どおりになり、適切な量の甲状腺ホルモンを作るようになります。もし、甲状腺炎を併発していたり、結節が非常に大きく、甲状腺組織のほとんどが置き換わってしまっているような場合は、必ずしもそのようになりません。

グレーブス病では、甲状腺刺激抗体が甲状腺全体を刺激して、ヨードを集め、過剰な甲状腺ホルモンを作ります。放射性ヨードは甲状腺全体に集まるので、甲状腺は完全に破壊され、その結果甲状腺機能低下症になるのが一般的です。

Douglas S. Ross, M.D.は、ボストンのマサチューセッツ総合病院の副医院長であり、甲状腺科の医師です。
Douglas S. Ross医師が、甲状腺の病気や甲状腺の働きに関する読者の一般的なご質問にお答えします。しかし、患者さんの個人的問題についての細かいご質問にはお答えできかねます。個人的に甲状腺の問題についての助言が必要な方は、ご相談なされるようTFAがお近くの内分泌専門医の名前をお送りすることができます。お問い合わせは、ここボストンのTFAまでお手紙かお電話でなさってください。

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