甲状腺機能低下症の原因 |
甲状腺ホルモンが不足する原因には、次のようにいろいろのものがあります。 |
橋本病:甲状腺に慢性の炎症がおきている病気で、慢性甲状腺炎ともいいます。炎症があっても甲状腺ホルモンが正常であるあいだは問題ありませんが、炎症が進むとホルモンを作る細胞の数や働きが低下してホルモンが不足します。この不足は数カ月で治ってしまうこともありますが、ずっと続く場合は治療が必要です。 |
特発性粘液水腫:むずかしい名前が付いていますが、甲状腺が腫れていないのに、甲状腺ホルモンが著しく不足している病気です。原因は橋本病と同じことも多いのですが、甲状腺ホルモンの合成をじゃまする物質でおきている場合もあります。 |
甲状腺の手術:甲状腺の腫瘍やバセドウ病の治療の目的で甲状腺を切除した場合に、甲状腺機能低下症になることがあります。 |
甲状腺の放射性ヨード治療:バセドウ病の治療には、放射性ヨードでホルモンを作る細胞を減らして過剰なホルモンの産生を正常にする方法があります。この治療をしたあとに、細胞が減りすぎて甲状腺機能低下症になることがあります。 |
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