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著者の所属は以下である。 |
メリーランド州バルチモア、ジョンホプキンス大学医学部(Dr. Ladenson) ロサンジェルス南カリフォルニア大学(Dr. Singer) ケンタッキー州レキシントン、ケンタッキー大学(Dr. Ain) メイン州バンゴア、メイン医療センター(Dr. Bigos) フロリダ州マイアミ、マイアミ大学(Dr. Levy) ミネソタ州ロチェスター、メイヨークリニック(Dr. Smith) マサチューセッツ州ボストン、マサチューセッツ総合病院ならびにハーバード大学医学部(Dr. Daniels) |
アメリカ甲状腺学会所在地はニューヨーク州ナニュート(ウェブアドレス:http://www.thyroid.org/) |
甲状腺機能異常は成人に普通に見られ【表1】(1-5)、しばしば重大な結果を生じる。甲状腺機能低下症と甲状腺機能亢進症は検査で正確に診断でき(6,7)、容易に治療可能である(甲状腺機能亢進症は狭い意味で甲状腺の活動し過ぎによる甲状腺中毒症と解釈できるが、ここではある種の甲状腺炎や甲状腺ホルモン剤の過剰投与を含め、甲状腺ホルモンの過剰な状態のことを言う)。 甲状腺機能異常の臨床症状は患者毎にその特性や重篤度に応じて様々に異なる。関連症状は非特異的でゆっくり進んでいくことが多い。その結果、臨床診断の精度が限られてくる。医師は診断を確定するよりももっと高い頻度で甲状腺機能異常を考慮したり、除外したりせねばならない。明らかにそれとうかがえる症状を見せている患者のみを診査すれば、多くの罹患患者が未診断のままとなるであろう。このような人に対しては、適切な甲状腺機能異常の治療や将来起こる可能性のある結果を予測するための保存的モニタリングは日常のスクリーニング検査で見つかった場合にのみ実行できるのである(後述の「甲状腺機能異常のスクリーニング」の項を参照)。 |
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