非常に気を付けねばならないのは白血球が減ることです。白血球が減るのは、クスリを飲み始めて2〜3ヶ月以内が多いのですが、数年経っても減ることも希にあります。また、再発してクスリを再投与する場合も同じように気をつけなければいけません。特に白血球の中でも好中球が減ります。好中球はバイキン(細菌)をやっつける働きがありますので、好中球が減りますと体中にバイキンがついて熱がでたり喉が痛くなり、知らないでクスリを飲み続けると大変危険で場合によっては命を落とすこともあります。 病院に来る度に白血球を調べると、早めに分かりひどくならないですむことが分かってきました。今では、抗甲状腺薬を服用開始2〜3ヶ月間は、白血球数と好中球数を調べることが義務づけられています。通院が大変ですが、ここをしっかりみておくことは、大切なことですので、がんばってください。また、最近は白血球を増やす良いクスリができたので心強い限りです。 しかし、診察と診察の間に白血球が減ることもありますので、クスリを飲んでいる人で熱がでたり、喉が痛くなったら、主治医にすぐ電話で連絡しなければなりません。 幸いなことにこのクスリで白血球の減る人は1000人のうち3〜4人と非常に希です。