薬剤名

抗甲状腺薬

甲状腺ホルモンを抑える薬です。

一番多いのが、かゆみとジンマシンです（10人に1人）。
注意を要するのは、白血球が減ることです。
喉が痛くなったり、熱が出たりします（非常に希で1,000人中に3～4人）。
その他、もっと希ですが、関節痛、胃腸障害、頭痛、めまいなどがみられます。
筋肉が攣ることもありますが、これは副作用ではなくただ薬が効き過ぎているだけですので、薬を減量すると治ります。

上に述べたような症状が出た時には、必ず主治医に連絡してください。

甲状腺ホルモン剤

甲状腺ホルモンを補う薬です。

必要量より多く飲みすぎると、甲状腺機能亢進症の症状が出て動悸、頻脈、体重減少などの副作用が起こります。

特殊な薬なので医師の指導をよく守りましょう。
服用を初めてすぐに効果が出るものではありません。
異常を感じたら医師に相談してください。
この薬を服用している間は、ときどき血中甲状腺ホルモンの測定検査などが行われます。

脈をゆっくりする薬
高血圧症の薬

心筋が異常に収縮するのを鎮めて不整脈を抑制し心臓の負担を減らし、脈拍をゆっくりにします。

発疹、頭痛、めまい、口やのどの渇き、食欲不振などが起こることがあります。

この薬を服用していて息苦しくなったり、脈が遅くなるようなことに気付いたら、医師に相談してください。

ヨード剤

甲状腺ホルモンを抑える薬です。

原則としてありません。昆布を食べるのと同じです。

1～2ヶ月すると効かなくなることがあり、長期には使用できません。
すなわち、バセドウ病を治す治療には使えません。

合成副腎皮質ホルモン剤

亜急性甲状腺炎や甲状腺眼症の炎症を抑える作用があります。

短期間の服用では不眠、胃の痛みがみられることがあります。
長期に使うと肥満症、高血圧症、糖尿病、感染症などをひきおこしたり、骨折しやすくしたり、精神状態が不安定になったりします。

長く服用を続けていて急に中止すると、ショックなど危険な状態に陥りやすいので、徐々に量を減らすよう指示されます。
また、症状が軽くなったからといって、勝手に中止すると悪化します。
医師の指導をきちんと守って服用しましょう。

かゆみ止め

抗ヒスタミン作用によりアレルギー現象を抑える作用があります。

眠気、口やのどの渇き、胸やけが起こることがあります。

眠くなることがあるので、危険な作業や車の運転には注意しましょう。