バセドウ病では骨が弱ることがあります。
機械の進歩で骨の強さが測れるようになり、バセドウ病では若い人でも60~70歳の骨になっている場合があることが分かってきました。これは、甲状腺ホルモンの高い時期に尿中にカルシウムが正常の6~7倍失われるためです。カルシウムは骨から溶け出て、尿に出て行くわけです。そのために、骨が弱くなり、骨粗鬆症という病気になります。
しかし、バセドウ病の治療をしただけでは骨は元の強さには戻らないことが、分かりました。
骨粗鬆症は痛くもかゆくもないので、本人が気付かないために失われたカルシウムを補充せず、元の強さに戻らないと考えられます。
バセドウ病の骨塩量
バセドウ病を治療しただけでは骨の強さは戻りません。
マイナスの数字が大きいほど、骨は弱いことを示しています。
骨塩測定装置で骨の強さを測り、骨が弱っていることを早期に見つけ、カルシウムを沢山摂るとかビタミンD(腸からのカルシウムの吸収を助けるクスリ)で治療をすれば骨は元の強さに戻ると思われます。
ビタミンDの治療効果
ビタミンDで治療すると骨が強くなります。