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002 | はじめまして… |
みゅう 女・35歳 1998.11.05-23:41 |
田尻先生、はじめて投稿させていただきます…みゅうと申します。<(_ _)> 先日『甲状腺機能亢進症』と診断されました。 全く無知な私はどういう病気なのか見当もつきませんでした。 それでインターネットで検索したところ、この病気のさまざまなHPを見つける事ができました。そこで先生のHPに出会ったのです。 10月20日に主人の会社の健康診断を受けて10月27日に知らせがありました。 30日には労災病院で新たに検査を受け、明日11月6日から投薬が始まります。 今まで病気とは無縁だった私ですが、今年の8月初めくらいに一週間で7キロ体重が落ちました。今年の夏バテはキツイなくらいに思っていました。さすがに一気に7キロ痩せると体力が無くなって階段を上り下りするだけで息切れするようになりました。今になってこの病気の症状と色々一致することが思い当たります。 今、私はとても落ちこんでいます。今まで病気らしい病気をしたこともなく、健康だけが取り柄だった私がいきなり病名をもらい、それもかなりの長期間その病気と付き合って行かなくてはならない、もしかしたら一生かもしれないと言う事で、すごく気分が沈んでしまうのです。 考え様によっては不幸中の幸いなのかもしれないとは思います。 不治の病にかかったわけではないのですからね。 気持ちがこんな風では良くなるものもならないと解っているのですが、なかなか受け止める事ができません。 自分がこんなに弱いなんて恥ずかしいです。 でも、ここに来て同じ病気でがんばっていらっしゃる方がたくさんいることを知りもっと前向きにならなきゃって感じ始めてます。 つまらない投稿ですみません。 これからもチョクチョク覗かせてもらいます。 また、先生に質問もしたいと思います。その時はよろしくお願いします。<(_ _)> |
みゅうさんへのご返事 | |
急にバセドウ病(日本では甲状腺機能亢進症の80〜90%はバセドウ病です)と診断されて、かなり落ち込んでいますね。 最初に、あなたに知ってもらいたいのはバセドウ病は必ず治せます。クスリ、放射線、手術のどれかでです。ただ、わたしの言う治すというのは甲状腺機能亢進状態、すなわち甲状腺ホルモンが高い状態を治すという意味です。 医学的には、そのような治った状態になってもバセドウ病の体質は持っていることがほとんどです。何故かというとバセドウ病は未だに、原因不明の病気だからです。原因治療をしなければ、医学的には本当に治ったとは言えません。 しかし、クスリを飲まなくてよくなれば、病院で頻回に診察を受けなくてもよくなります。放射線治療や手術治療後に甲状腺機能低下症になったら甲状腺ホルモン剤を飲めば良いのです。我々医師にとって、内分泌の病気(バセドウ病もそうですが)では、ホルモンが出るのを押さえる治療より、ホルモンを補う治療の方がずっとやりやすいのです。決まった量の甲状腺ホルモン剤を飲むだけでよいので、診察は6〜12ケ月に1回くらいで良いのです。これは、患者さんにとっても良いことだと思います。甲状腺のクスリは甲状腺ホルモン剤にしても抗甲状腺剤にしても3ケ月まで処方できますので、大変やりやすくなりました。厚生省も甲状腺の病気は長く掛かることを認めているわけです。 前置きが長くなりましたが、まずあなたに安心して欲しかったのです。バセドウ病は命に関わるものではありません。しかし、これから長く付き合っていかなければならない病気です。どうせ長く付き合うなら、うまく仲良く付き合う方が良いに決まっています。病は気からと昔から言いますが、バセドウ病も同じです。落ち込んでいては、治るものも治りません。 そして、大切なのは正しい情報を知ることです。まず、敵を知るところから始まります。そうすれば、不安も無くなり、バセドウ病ってこんなものかと思えばしめたものです。そのために、バセドウ病について勉強してください。バセドウ病については、わたしのHPの次のページを参考にしてください。 ●http://www.j-tajiri.or.jp/thyroid/illness/01.html 何かあれば、いつでもメールをどうぞ。Good luck!! |
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