女・22歳
1999.10.27-21:42
私は、15歳のころ、甲状腺機能低下症で治療をうけていました。
そして、18歳で完治したと言われ、まったく病院にも行っていませんでした。
ところが、先日婦人科の病気にかかり、手術しましたところ、再び甲状腺に異常がでたといわれました。
そして、早速 専門医に受診しました。すると、今度は甲状腺機能亢進症といわれました。
そこで、値がひどすぎるから大きい病院に変わらないといけないといわれ、次に行った病院では、慢性甲状腺炎といわれました。
とりあえず、値を下げるために、最初はメルカゾールを朝2錠夜2錠飲んでいたのですが、今度は低下症になったと言われ、何も飲まないで、様子を見ることになりました。
すると、また値が上がり やっぱりメルカゾールを2錠飲むようにといわれました。一ヶ月ほど それで安定していたのですが、また低下症になってしまい、先生も困っておられました。
そして、結局 メルカゾール1錠とチラージン1錠を合わせて飲むことになりました。
両方のクスリを合わせて飲むようになって、すこしたつと生理がとまらなくなり、ひどい便秘に悩まされるようになりました。
婦人科に受診すると、ホルモンのバランスがおかしくなってきている、メルカゾールとチラージンを合わせて飲むのはおかしいのではないかといわれました。そこで、すぐに主治医の先生に相談に行くと、ひどく怒られこのまま黙ってこの治療を続けるように言われました。
私は、驚いて何も言えませんでした。
しかし、主治医の先生に対する不信感が日に日に増してこのままでいいのかとても不安になってきました。
そこで質問なんですが、チラージンとメルカゾールを合わせて飲む方法というのは、よくある治療法なんでしょうか？
そして、その治療を長く続けていってもよいのでしょうか？
私としては、いづれ妊娠もしたいと思っていますし、このまま生理がずっと不順でありつづけるのは不安です。この治療法が原因でとまらなくなっているのでしょうか？
ながながと書きすみません。
本当に悩んでいます。
御返事よろしくお願いします。
15〜18歳までは、慢性甲状腺炎だったのでしょう。しかし、今回の甲状腺ホルモンが高いのは、どうもバセドウ病のようですね。もしも、慢性甲状腺炎による無痛性甲状腺炎なら一旦低下したら、また甲状腺ホルモンが上がってくることはありません。
バセドウ病でクスリが効きやすいタイプなのでしょう。このタイプはクスリを止めるとすぐ甲状腺ホルモンが高くなってきます。このようなケースでは、メルカゾールとチラーヂンSを一緒に飲むことは時々します。こうすることで、甲状腺ホルモンを正常に保つことができるわけです。
現在みられている生理が長引いたり、便秘などは甲状腺機能低下症の症状と思います。甲状腺の病気の特徴なのですが、甲状腺ホルモン値と症状は平行しません。症状が約1〜2ヶ月遅れて出てきます。ですから、今の症状はあなたが甲状腺機能低下症のときの症状がまだ続いている可能性もあります。
まず、現在の甲状腺機能を知りたいですね。甲状腺ホルモン(FT4,FT3)とTSH 値(甲状腺刺激ホルモン)です。先生に聞かれてみてください。
ひとつ疑問なのは、今の先生が診断を慢性甲状腺炎と言ったことです。普通、慢性甲状腺炎にはメルカゾールは使用しません。
まず大切なのは、先生に今の状態をもう少し詳しく説明してもらって、あなた自身が納得することですね。
＞チラージンとメルカゾールを合わせて飲む方法というのは、よくある治療法なんでしょうか？
上に説明しましたように、場合によっては行います。ただ、症例を選んで行います。あなたもその方がコントロールしやすいのかもしれません。
＞その治療を長く続けていってもよいのでしょうか？
普通は、短期間併用することが多いですね。長期になっても、甲状腺ホルモン値さえ正常に保っていれば、問題ありません。
＞このまま生理がずっと不順でありつづけるのは不安です。この治療法が原因でとまらなくなっているのでしょうか？
クスリで生理不順になっているのではありません。甲状腺機能低下症の症状だと思います。1ヶ月前の甲状腺機能低下症のためか、現在も甲状腺機能低下症が続いているのかは分かりません。現在の甲状腺機能を調べるべきです。
何はともあれ、実際に診ていませんので、状況がはっきり分かりません。主治医の先生に詳しくお聞きください。質問事項をメモしていくといいですよ。
また、何かあればいつでもどうぞ。