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001

001 悪性の甲状腺腫について
K.E
男・28歳
1998.11.08-22:32
去年、私は喉に卵ぐらいの大きさのしこりができ、病院で診察を受けたところ、甲状腺腫と診断されました。
その時は、良性と言われ、腫瘍と右甲状腺の摘出手術を受けたのですが、その後、腫瘍は悪性で、左甲状腺に転移が
見られるということで、結局、左甲状腺も摘出することになりました。担当の先生に「これは癌ですか?」と訪ねたところ、「癌ではない」といわれたのですが、このHPを拝見する限り、悪性の甲状腺腫=甲状腺癌の関係が成り立っているように思えます。実際のところ、どうなのでしょうか?
甲状腺を結果的に全摘出という状況において、甲状腺癌ではないというケースが存在するものなのでしょうか教えてください。

私はガン保険に加入しています。
担当の先生に「癌ではない」といわれたためにその申請をしていませんでした。
ガンであるならば、申請をしようと思っています。
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  K.Eさんへのご返事
Oyaji's reply 悪性の甲状腺のシコリはほとんどが癌です。それも、甲状腺乳頭癌が80〜90%です。悪性なのに癌ではないものに悪性リンパ腫がありますが、これは発生母体が違うだけで、やはり悪性のものであり癌と同じに取り扱います。だから、この病気でもがん保険は大丈夫です。しかし、悪性リンパ腫は手術はしません。放射線、抗ガン剤で治療しますので、あなたの場合あてはまりませんね。

手術をしてから、癌と診断が付くのはほとんどが濾胞癌です。これは、あくまでも専門医が術前に診察したかどうかに依ります。専門医なら、卵の大きさのシコリなら必ず、穿刺吸引細胞診を行います。もし、乳頭癌ならほぼ100%術前に診断が付いています。術前に穿刺吸引細胞診をしましたか?

どちらにしろ、悪性甲状腺腫は甲状腺癌のことです。主治医に手術時の最終病理診断名を聞きなさい。教えてくれるはずです。患者さんから求められれば、医師はカルテを開示しなければなりません。それが、患者の不利益になることでも。それを、判断するのは、医師ではなく患者さん本人です。特に、あなたの場合はがん保険に加入しているので、病名は必須です。
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