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106

No.106 女・31歳
  1. まず、これまでの経過を書き込みます。

    【1997.10】
    • 生理不順により、婦人科を受診。
    • 血液検査でバセドウの疑いで内科を紹介される(12月)
    【1997.12】
    • TSH=感度以下、T4=21.0、T3=3.40。
    • 甲状腺機能亢進症と診断、メルカゾール6錠/日投薬開始
    【1998.01】
    • TSH=感度以下、T4=15.1、T3=1.97。
    【1998.03】
    • TSH=感度以下、T4=12.0、T3=1.63。
    【1998.05】
    • TSH=9.73、T4=3.7、T3=0.69。
    【1998.06】
    • メルカゾール4錠/日に減量

    1月から同時に排卵障害の治療も行っていました(両担当医の確認の元で)。
    3月位から筋肉のつり、手足指のむくみを感じていました。
    4〜5月から倦怠感、疲れ、眠気、むくみ、更に甲状腺の腫れがひどくなったように感じます。
    息苦しいような喉何かつっかえている様な感じがあります。
    一過性の甲状腺の腫れなら多少は徐々に引いて行くだろうと担当医には言われたのですが、結局我慢するしかないようなニュアンスでした。

  2. 多少調べたところによるとメルカゾールは2〜3ヶ月で効き始め、約半年くらいで維持量になるとあるのですが、(個人差はあると思いますが)私の場合かなり効き難いように感じます。

  3. 年齢的なこともあるので、早期に妊娠を希望しているのですが、婦人科の治療も思うような結果がでず(注射では排卵するのですが、その後卵巣が腫れて3〜4ヶ月休まなくてはならなかったり、多嚢胞性卵巣の疑いがあるので排卵自体もコントロールし難いようです)、何からどうしたらよいのか私自身わからなくなりました。
    絶対に甲状腺の方は治療しなくてはいけないのですが、このまま薬だけで気長にした方がよいのか、手術で外科的治療をした方がよいのか、判断できません。

  4. 担当医は、手術は最終手段とした方がよいのでと言われましたが(機能低下症になる可能性もあるので、そうなるとチラージンをずっと飲み続ける事になるだろうからと言われました)、早く赤ちゃんも欲しいのです。
    色々考えているとストレスが溜まって仕方ありません。良きアドバイスをお願いします。
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Oyaji's reply
  1. まず、5月の時点でメルカゾールの効きすぎによる甲状腺機能低下症がでています。
    そのために、筋肉のつり、手足指のむくみ、倦怠感、疲れ、眠気などは、全て甲状腺機能低下症の症状です。甲状腺が腫れたのもこのためです。喉のつかえも甲状腺の腫れのためです。これは医原性のものです。メルカゾールを1日1〜2錠に減量して、それでも甲状腺の腫れが小さくならないときは、一時的に甲状腺ホルモン剤を併用します(チラージンS1〜2錠/日)。
    わたしからみれば、メルカゾールを飲み過ぎです。3〜4月の時点で1日3錠に減量すべきでしょう。多分、現在のTSHはかなり、増加して甲状腺機能低下症の状態でしょう。
    一時的にでも(数日間)、メルカゾールを中止して、チラージンSのみで治療しなくてはいけないかもしれません。どちらにしろ、メルカゾールによる甲状腺機能低下症は可逆性ですので、心配ありません。甲状腺ホルモンが正常になれば、甲状腺の腫れ、いまの症状は全て改善します。

  2. あなたの場合、特にクスリが効きにくいとは思えません。ただ、クスリが効きすぎているだけです。

  3. クスリで甲状腺機能さえ正常にしておけば、妊娠は全く問題ありません。
    あなたの場合は、ただ単にクスリが効きすぎているだけですので、クスリをうまく調節して、甲状腺機能を正常にすれば、妊娠、出産も全く心配ありません。

  4. 手術は甲状腺機能さえ正常なら、いつでもできます。慌てることはありません。
    甲状腺機能が正常にならなければ、妊娠しにくいのです。
    これは、甲状腺ホルモンが高くてもダメだし、低くてもダメです。最初に、生理不順がありましたが、甲状腺機能亢進症のためです。正常にしなければいけません。甲状腺の専門家なら、抗甲状腺剤で甲状腺機能を正常にするのは、難しいことではありません。バセドウ病が治っていなくても、クスリを飲みながら甲状腺機能を正常にして妊娠、出産をされる人がほとんどです。あまり、クヨクヨせず、この病気とこれから一生つき合って行くんだ位の気持ちになってください。また、なにか質問があればメールください。
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