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No.137 | 女・34歳 | ||||||||
今日はじめてこのページに出会い、その場でお便りします。 バセドー病を再発しました。初回よりもショックが大きく、主人は仕事が忙しいせいではないのかと本人以上に疑っています。経過は下記の通りです。
データは持っていません。細かいことを質問しようにも患者が多く忙しいせいか遮られてしまいます。 また細かいことを気にしているようじゃだめだという雰囲気もあり質問をしにくくなってしまいました。 バセドー病は原因不明ということですが初回と今回の再発において共通の思い当たる環境があります。 主婦の私、会社の私の間で心と体力の限界でした。今現在同じ状況にいます。この環境が再発原因の一部である可能性はあるのでしょうか?バセドー病を引き起こす何等かの要因が生活の中にあるのだととしたら改善することで再発を防げるのでしょうか?この様な初歩的な質問でも本人にとっては今後生活していく上で一大事です。よろしくお願いします。 |
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2年間メルカゾール服用されたわけですね。いくら、クスリで治ったと思っても約50%の人では再発します。再発は服用中止3〜6ヶ月後が多いですね。この間に約2/3の人が再発します。確かに、昔からバセドウ病のストレス説というものが言われています。 しかし、これを証明した論文は今のところ出ていません。バセドウ病になるからストレスがかかるのか、ストレスがかかるからバセドウ病になるのか分からないのです。 ニワトリとたまごのようです。ただ、わたしが患者さんを診ていての印象ですが、ストレスはバセドウ病悪化の引き金にはなっているなと思う人にたまに出会うことがあります。多分、生活でのストレスも今回の再発の引き金の一つかもしれません。だからといって、仕事を辞める訳にはいかないでしょう。人間、生きていくのに全くストレスと無関係では生きていけません。 それより、見方を少し変えてみるのも一法ではないでしょうか。バセドウ病とは2人に1人は再発する病気なんだ、ただ自分が再発の方に入ったんだと諦め、またクスリをしっかり飲めば日常生活には何の支障もないんだと考えを切り替えてみられてはと思います。バセドウ病とうまく付き合うにはどうしたらいいかを考えましょう。まず、メルカゾールをきちんと服用すること。クスリで治りにくいようだったら他の確実に治す方法を先生と相談すること。あなたは、あまり認めたくないでしょうが、バセドウ病は一生の病気で長く付き合わなければなりません。何が原因かを考え、究明するのは医師、研究者の仕事であなたの仕事ではありません。あなたには、もっと大切なことがあるはずです。バセドウ病の原因が何なんだろうと考えること自体ストレスになっています。そんなことは、研究者に任せなさい。いつの日にか原因も分かるでしょう。それまで、待ちましょう。メルカゾールを飲みながら。早く治りたいのなら手術、アイソトープ治療がありますので、さっきも申し上げましたが主治医とよくご相談ください。 |
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