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No.138 男・37歳
はじめまして、私は37歳の男性です。バセドウ病の治療を始めて7週間ほど経ちます。
メルカゾール、チウラジール共に副作用が出たため薬が使えないとの事で、手術をするよう医師に言われました。私としては、手術は最終手段として、何とか食事療法などで直す方法はないかと思い、藁をも掴む思いで質問させて頂きます。
田尻先生のホームページを拝読させて頂きました。初級コース、甲状腺の病気の説明はとてもわかりやすく参考になりました。
先生のご説明の中で、海草類を取りすぎると甲状腺機能低下症になると書いてありましたが、亢進症の人が取りすぎると正常になるということはないのでしょうか。
私は、海草類がきらいで、物心ついてから年に4〜5回しか口にしません。結婚する前(11年前)は、実家で寒天をよく食べていましたが結婚してからは1度も食べていないので、海草類を食べる事により正常になるような気がするのですが、いかがなものでしょうか。

検査結果は、

【服用前】
TSH=0.03
FT3=11.6
FT4=4.6?

【服用後2週間】
TSH=0.08
FT3=5.8
FT4=2.37

【服用前】
TSH=0.03
T3=4.22
T=18.0

でした。

今年の3月頃から服用前までは周期性四肢麻痺にも7回ほどなりました。
又、副作用は、メルカゾールの時が、全身に蕁麻疹が2日間程出ました。痒みと熱はありませんでした。
チウラジールの時が、全身に蕁麻疹が4日間ほど出て、痒みがひどく熱は39.5度まで出ました。痒み止めなどの点滴を打ったせいか、顔、手、足が張れひどい痛みが5日間ほど続きました。

以上、よろしくお願いします。
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Oyaji's reply メルカゾール、チウラジール共に副作用が出ていますので、別の治療を選択する必要があります。まず、ヨードカリウム(KI:昆布の素)で甲状腺機能を正常にして、手術をするのだと思います。確かに、ヨード(海草類に多く含まれています)は甲状腺機能を急速に抑えられます。しかし、このヨードの欠点はバセドウ病の人では3〜4ヶ月で効かなくなることです。だから、バセドウ病の治療には原則として長期間は使いません。手術の前処置として使用されることがほとんどです。わたしも、メルカゾール、チウラジール共に副作用が出てどうしても手術できない妊婦にヨード剤を使用して、一時的に治ったと思ったら、産後に再発し、今度はヨードは効きませんでした。結局、手術になりました。わたしの意見を言わせていただきますと、あなたはヨード剤で前処置して手術を受ける方が良いと思います。手術が嫌なら、アイソトープ治療(放射線治療)でも良いわけです。
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