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No.167 女・29歳
バセドウ治療歴1年9ヶ月です。最初はメルカゾールを服用しましたが、1ヶ月くらいで無顆粒球症になり(1700とかそんな感じの数字まで下がったようです)、チウラジール(プロパジール)にかわり、以来現在まで服用しています。お医者さんの処方の通り飲んでいたので、いままであまり気にしたこともなかったのですが、SLEの様な副作用がある、ということを聞き、まったくぴったり当てはまるようなところがあるのでびっくりしています。現実的に困っていることは、全身のひどい関節痛・筋肉痛です。鬱や口腔内のできものや、ひどくはないが脱毛、日光過敏の湿疹など、そういわれれば的にあてはまるものがたくさんあります。おききしたかったのは、あくまでSLE的な副作用であって、SLEそのものではないのですよね、ということです。例えば薬の服用を止めても残るのでしょうか。それよりなにより、薬は止めた方がよいということでしょうね?
よろしくおねがいします。
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Oyaji's reply 一つずつお答えします。
  1. メルカゾールで無顆粒球症になったら、普通はクスリの治療はしません。何故かというと、メルカゾールで無顆粒球症になると、チウラジール(プロパジール)でも同じように無顆粒球症になり易いのです。危険ですので、他の治療(手術かアイソトープ)に切り替えます。

  2. 関節痛・筋肉痛のようなSLE症状はチウラジール(プロパジール)による副作用の可能性があります。これは、SLEではありません。発現時期が少し遅いように思いますが、チウラジール(プロパジール)による副作用かどうかをはっきりさせるには、クスリを中止すれば、直ぐ分かります。もし、副作用なら4〜5日で症状はすっかり消失します。それでも、続くときは膠原病の専門家に診てもらって下さい。チウラジール(プロパジール)を中止したら、その間はヨードカリウム(KI)を飲むことバセドウ病はコントロールできます。しかし、ヨードカリウム(KI)は長く効きません。チウラジール(プロパジール)による副作用と診断されたら、もしバセドウ病が治っていないなら手術かアイソトープで治す必要があります。手術やアイソトープ治療については、わたしのHPの次のページを参考にしてください。
    http://www.j-tajiri.or.jp/thyroid/illness/01a02.html
    http://www.j-tajiri.or.jp/thyroid/illness/01a03.html
    http://www.j-tajiri.or.jp/source/translation/a/04.html
    手術やアイソトープ治療については、よくお読みください。
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