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No.214 | 男・27歳 |
前略 4年前、潰瘍性大腸炎を発病、不摂生もあり、秋に2ヶ月半絶食点滴による薬物治療のため入院しました。その時、前に指摘されていた甲状腺機能亢進症も診ていただきました。まず大腸炎がようやく落ち着いたので甲状腺治療に移ろうとしたところ、それまで高かったホルモンの値が正常に戻っていたので処方されていたメルカゾールは中止、退院しました。が、最近の血液検査でまた高くなっていたので、大腸炎の薬との兼ね合いもありまた入院が必要と言われました。尚、主治医の見解では、大腸炎のイムランという免疫抑制剤が、たまたま甲状腺にも作用し、前回入院時は数値が下がったのではないかとのことでした。今回は、イムランを減らしながらメルカゾールを投与するため白血球が下がり危険なので入院が必要とのことです。何度も入退院を繰り返すのは気が進みません。やはりここは入院してしっかり治すべきでしょうか。 この2つの病気を併発するのはまれということですが、どちらも免疫の病気で関連はなくはないとのことで主治医は消化器専門ですが、情熱的に研究されています。その関連性について、何かご存知でしたら教えて下さい。甲状腺の症状としては、そんなに深刻ではないのですが、食欲旺盛で痩せ型、汗かきで、鬱状態にたまに陥ります。 |
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バセドウ病が再発したわけですね。メルカゾールは何年間服用されていましたか?そして、中止して何ヶ月で再発しましたか?教えてください。バセドウ病に関しては、入院の必要はないと思います。 潰瘍性大腸炎については、わたしはよく分かりません。先生が入院の必要ありと判断されているのなら、従うべきでしょう。バセドウ病を含んだ自己免疫性甲状腺疾患では、潰瘍性大腸炎の頻度が少し高いようです。自己免疫疾患ですので、腸の組織に対する自己抗体が攻撃するのでしょう。しかし、どちらの病気も原因が不明ですので、因果関係は証明されていません。バセドウ病と関連疾患については、わたしのHPの次のページを参考にしてください。その中に腸疾患についての記載があります。 ●http://www.j-tajiri.or.jp/source/translation/b/09/index.html バセドウ病がクスリで治りにくいのなら、アイソトープ治療か手術で治すのも、考えられてはどうでしょう。あなたは、潰瘍性大腸炎という基礎疾患を持っておられるので、アイソトープ治療が適しているかもしれませんね。先生に相談してみてください。 アイソトープ治療については、わたしのHPの次のページを参考にしてください。 ●http://www.j-tajiri.or.jp/thyroid/illness/01a02.html 何かあれば、いつでもメールをどうぞ。Good luck!! |
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