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- 抗甲状腺剤中止後に再発した場合は、普通は手術かアイソトープ治療(放射線治療)を勧めます。アメリカでは、90%のバセドウ病患者がアイソトープ治療(放射線治療)を受けています。日本では、抗甲状腺剤の治療が70〜80%です。
アメリカの医師の考え方は、バセドウ病のアイソトープ治療(放射線治療)を行う場合は、最初から甲状腺機能低下症になる量を投与します。そして、3〜4ヶ月くらいしてから、甲状腺ホルモン剤を投与するわけです。あなたが飲んでおられるレボキシルという甲状腺ホルモン剤は、日本ではチラージンSといいます。25μgと50μgの2種類しかありません。合成したヒトT4です。レボキシルは11種類の量がありますね、良いですね。現在、レボキシルが少し効きすぎていますが、これはクスリを減量すれば、問題ありません。ただ、甲状腺ホルモン剤は一生涯服用する必要があります。日本でも、アイソトープ治療(放射性ヨード治療)10年後には50%で甲状腺機能低下症に陥ります。これが、アイソトープ治療の唯一の欠点です。わたしは、あなたの受けた治療は間違いではないと思います。
- パニックディスオーダーからバセドウ病になることはないと思います。昔から、バセドウ病のストレス原因説はありますが、証明されたことはありません。ただ、パニックディスオーダーやストレスがバセドウ病発症の引き金にはなる可能性はあります。
反対に、未治療のバセドウ病があると、パニックディスオーダーに似た症状がでることはあると思います。しかし、あなたの場合は、現在もパニックディスオーダーの症状がでていますので、バセドウ病とは関係ないようですね。現在は、甲状腺ホルモン剤で甲状腺ホルモンはほぼ正常ですので。
- 多分、交感神経緊張状態なのでしょう。そのようなときには、ベータブロッカーは飲んでもいいと思います。随分、楽になります。先生に頼んで、処方してもらいなさい。
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