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No.217 | 男・26歳 |
はじめまして私の55歳になる母の事で相談です。 2年位前から、体が異常にだるいと言うようになりました。 1年前に友人に瞼の腫れを指摘され、眼科へ行き甲状腺が腫れていると診察され病院を紹介されました。そこでバセドウ病と診断されたのですが、これといった検査もなく不安になり、99年1月友人に教えてもらった甲状腺専門の病院に行き、甲状腺の先生と眼科の先生とに診察され、後日眼科の先生の病院で検査を受け、左目の義眼の話を勧められました。 14年前に白内障の手術を受け、左目はコンタクトでなんとか視力はあるものの、右目は生まれつき全盲で黒目が少し内側(鼻の方)に寄っていて、目の開き具合も極端に小さかったのです。 それがバセドウ病と診断されてから右目の黒目がさらに内側に寄り、ほとんどすみにの方へ寄ってきて、目の開き具合も普通位(左目と同じ位)に大きく開き右目が真っ白な印象になっています。 それで、眼科の先生と義眼専門の先生との話で義眼をするにあたっての手術の話がでてきました。それは、あくまでもバセドウ病に直接関係なく、美容的な話であってバセドウ病の治療ではないと思うのですが。 もし、その手術を受けたとしてもバセドウ病の治療に何らかの影響はないんでしょうか?それとも受けた方が、バセドウ病を治療していく上で、良いのでしょうか? 母本人はもちろん目の事は気にしていますが、それよりバセドウ病の方を早くなんとかしたい様です。例えば、「瞼の腫れをとりたい」「体のだるさを少しでもかるくしたい」。バセドウ病の薬を服用するようになってからやたらと食欲旺盛になり、体重が10Kg増えさらにしんどいらしいです。このうち「瞼の腫れをとりたい」事で手術を受けようと考えているのですが、義眼専門の先生は、なるべく瞼はさわってほしくないと、言われました。 バセドウ病と義眼についての手術で、どの形をとるのが良いのかわからなくなってきました。バセドウ病の事を第一に考えて、どうするのが先決でしょうか? 甲状腺機能的には、ここ1ヶ月で、おちついてきてるとの事です。 文章で表現するのが、下手で申し訳ありません。お忙しいなかすみませんが、お願い致します。 |
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まず、確認ですが、義眼の話は右目でしょう? バセドウ病眼症になって、右目が内転したのでしょう。すなわち、目を動かす内側の筋肉が腫れてひっぱっているのでしょう。右眼摘出したとしても、バセドウ病の治療には何の影響も与えません。良くもならないし、悪くもなりません。 まず、バセドウ病眼症の評価をするのに、眼窩MRIは撮りましたか?これで、眼症の治療効果があるかどうかが分かります。即ち、目を動かす筋肉の炎症を見るのです。 炎症があれば、治療ができます。甲状腺機能が正常化しているので、目の治療もできる状態です。 義眼にするのは、いつでもできます。まず、甲状腺眼症の評価をするのが、先決と思います。それで、治療できるかどうかを決めるのです。左眼はコンタクトで視力が保たれていますので、甲状腺眼症の治療が優先します。甲状腺専門医ともう一度、よくご相談ください。甲状腺眼症については、わたしのHPの次のページを参考にしてください。 ●http://www.j-tajiri.or.jp/thyroid/illness/01b01.html 何かあれば、いつでもメールをどうぞ。Good luck!! |
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