59歳女性の甲状腺低下症についてご相談します(相談者は患者の家族です)。
【病歴】
- バセドウ病の発病:26歳、第1子出産後。
- 治療:放射性同位元素を含むヨードを服用(中国地方の大学病院での数ヶ月間の入院治療)
- 甲状腺機能低下症の発病:58歳ごろ。
- 経過:
- 疲れ易さ、手足のむくみなど、更年期障害と重なる症状が頻発。
- ホームドクターより、甲状腺機能を示す検査値が高いことを指摘される。
- 大阪府下の大学病院で、甲状腺専門医の診察を受け、バセドー病治療の副作用として、甲状腺機能の低下がおきてきたことを説明される。
現在は半年毎に通院し、検査を受けている。(初回はH9年6月)
- 投薬状況:チラージンを服用。去年は1日1錠。今年(6月)より、1日1.5錠
【相談の内容】
- 大学病院の医師からは、過去のバセドー病の治療内容と現在の検査結果より甲状腺機能低下症と指摘され、また本人も薬を飲むことで、楽になるとは言っています。しかし症状に関して以下2つの疑問があります。
- この病気の典型的な症状である肥満が全くみられないこと(身長156cm、体重42kg程度で10年以上変化なし)。
顔などは頬がこけげっそりしています。瞼のむくみはありません。
手足のむくみや疲れ易さは甲状腺機能低下症の症状と合致していますが、このように、ある典型的な症状が全く出ない、ということはよくあるのでしょうか(便通に関しては、便秘と下痢を繰り返すことが多いので、何ともいえないようです)。
尚、心臓疾患や血圧の異常はありません。
- 風邪を引きやすく気管支炎をよく起こします。就寝中にせき込むことも多いです。
甲状腺科の主治医は、「甲状腺のアレルギーでは」とおっしゃっていますが、そのようなものがあるのでしょうか。
以上、細かい点ですが、よろしくお願いいたします。 |