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222

No.222 女・70歳
こんにちわ。はじめて質問します。お忙しいところ、よろしくお願いします。
私(39歳)の母のことですが、1997年12月に甲状腺乳頭癌が発見され、すぐに甲状腺を半分摘出しました。薬で治療を続けてきましたが、昨年12月に肺に転移していることが発見されました。そこでヨードの照射治療を行うか否かを判定するために、シンチ検査(?)を行いましたが、ヨードの取り込みが無いので、残った甲状腺を摘出してヨード照射治療をしても、効果が期待できないとのことでした。
肺のレントゲンから見れば、肺に転移している病巣の大きくなる速度は遅いとのことですが、肺中に点々と転移しているそうです。ヨードによる治療が唯一の治療なので、後は対処療法しかない、とりあえず今まで通のホルモン治療を続けるとのことです。
母はまだ元気ですが、しょっちゅう痰が出るようです。
以上の病状ですが、これ以上治療法が無いのか、さらに別の医師に相談した方がいいか、またこういう場合の生存率など御教示下さい。
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Oyaji's reply
  1. まず、正常甲状腺組織が残っていたら、肺転移巣に放射性ヨードは普通取り込みません。正常甲状腺組織を手術で摘除するかもしくは、放射性ヨード治療で機能を廃絶させた後に放射性ヨードによるシンチを行うと肺転移巣に取り込むかどうかがわかります。もし、肺転移巣に放射性ヨードが取り込むようなら、治療効果が期待できます。

  2. お話を聞くと、どうも甲状腺専門医ではなさそうですね。甲状腺専門医の診察を受けることをお勧めします。甲状腺専門医については、わたしのHPの各地の専門医のページを参考にしてください。

  3. 治療で完全に治るのは、遠隔転移部(お母さんの場合は肺)に放射性ヨード(131-I)を取り込む患者の45%です。特に、若い患者や肺転移の小さい症例で効き易いと言われています。それについては、わたしのHPの次のページを参考にしてください。
    http://www.j-tajiri.or.jp/source/treatise/010/index.html
    『遠隔転移』のところを参考にしてください。
何かあれば、いつでもメールをどうぞ。Good luck!!
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