|
これは実際に革新的な研究で、私自身を含めた患者と一部の医師が長年にわたって主張してきたことが研究により確かめられたのです。レボサイロキシン単独の甲状腺ホルモン補充では、相当数の甲状腺機能低下症患者は具合が悪いままであり、甲状腺ホルモン治療薬にT3を加えると具合がよくなって、よく働けるようなるということです。
面白いことに、この事がなぜ天然のArmour甲状腺末や自然なT4とT3を含有するウェストロイドとナチュレトロイド、および私が飲んでいる合成T4/T3製剤であるサイローラーのような別の甲状腺製剤を飲んでいる患者が皆具合がよいかということに対する説明となっているのです。一部のケースでは、患者が標準的なレボサイロキシン療法にサイトメル(合成T3)または持続放出型T3を加える場合もありますが、やはりよい結果が出ております。
何年もの間、患者は「正常なTSH範囲」にするにはレボサイロキシン治療だけでよく、甲状腺治療はそれで完全だと考えられていると言われてきたのです。繰り返し、疲労やうつ病、認知力の問題等を含む症状にまだ苦しんでいる患者は、甲状腺ホルモンの範囲が正常になったので、そのような問題は甲状腺とは無関係なものであり、今の症状はうつ病やストレス、PMSに関係したものか、あるいは単に「想像」に過ぎないのだと言われていました。例えば、何年もArmour甲状腺末で状態のよかった患者が、シントロイドに切り替えてから具合がよくないと訴えると、「年を取ったからだ」と言われていたのです。
患者の問題とその養護に関し、指導的な立場にあるはずのアメリカ甲状腺協会の季刊ニュースレターであるブリッジに、最近このような発表があったことを考えてみてください。 |
TSH検査は非常に正確なもので、TSHが正常であれば、甲状腺機能障害はこれらの症状の原因ではない。 |
…Douglas Ross,
アメリカ甲状腺協会医学顧問 |
|
従来の医学会や甲状腺関係団体、医療グループにより、患者が今までずっと無視され、否定され、見逃されて治療を受けることのなかったことは、まったく不合理なことです。
一方、Armourのような天然の甲状腺製剤、あるいはその合成剤であるタイローラーを処方している医師は、やぶ医者とか無責任だと見なされ、時には地域医療委員会のレボサイロキシン単独投与信奉者から告発されることさえありました。
この情報により、医師だけでなく、患者や医療団体がもっと患者の言うことに耳を傾け始めるようになることを願います。製薬会社の言うことにではなく。明らかに、レボサイロキシンだけがすべての人に必要なものだというのは、シントロイドの製造業者であるクノール製薬のような会社のマーケティングの立場であったのです。そのすぐ後に続き、一語一句を真似て言ってきたのは、クノール社やそのライバル会社から喜んで寄付金やプロジェクト資金、学会費、そして様々な無料の特典を受けてきた内分泌病専門医の集団であります。彼らはレボサイロキシンの金の積まれたボートを揺らしたくはないのです。
このパレードの先頭に立っているのは、自分のことを“甲状腺専門医”と呼んでいるRichard Guttlerのようなやからで、インターネット上での彼の「セカンドオピニオン」サービスに対し、$150以上の「前金」を患者から取るのです。昨年、なかなかよくならない症状を訴え、今やもっと効き目のある事がわかった別の薬を試したいと言った患者を彼は怒って退け続けたのです。去年、ウェブサイトの読者が彼にシントロイドが切れて3〜4日後に20年間(またはそれ以上)も苦しんできた息の詰まるような咳が軽くなったと書いたのです。彼女はArmourに変えたと彼に言いました。彼の返事はこうでした。「ばかなことは考えるなよ!シントロイドが問題の原因じゃないんだから」
昨年、私もGuttler彼独特の「患者に対する接し方」に触れる栄誉を賜りました(大文字や句読点が正しくありませんが、彼の原文のままです)。 |
「主流から外れたこと」を書いてあるのはあなたのEメールであって、私のではないことが喜ばしく思います。Armour甲状腺末を飲むことやサイローラーまたはサイトメルとの併用を考えたこともない主流派の甲状腺疾患患者だけに対処することで、私の生活はもっと楽になるのです。サイローラーが市場から引き上げられたらどうするんですか。次は自分のウェブサイトで個人的に自然の臓器から抽出した自家製甲状腺ホルモンの混合物でも作るんですか。 |
…dr.g |
|
[dr.g]のような恐竜からできるだけ早く遠ざかろうとしている患者が皆、“非主流派”の数を増やす方に回っていることを見越して、患者の訴えを聞き、患者のためになることを考えてきた目先のきく、能力のある医師は、周囲の圧力や製薬会社のマーケティング攻勢にもかかわらず、私達患者の多くにT3製剤がよく効くという自分達の知識に基づいた診療を頑張って進めてきました。そして、長いこと“非主流派”として非難されてきたその同じ医師達が、今では従来の医学の砦の一つであるNew
England Journal of Medicineによって正しいと証明されたのです。 |