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表1
【表1】抗甲状腺剤の副作用
軽度の副作用 頻 度a 文 献 コメント
皮膚症状 4〜6% 6,7,14 MMIは投与量と関連あり;MMIで多くみられる
関節痛 1〜5% 7,14  
胃腸障害 1〜5% 7,14  
脱 毛 4% 7 甲状腺機能と関連?(特に甲状腺機能低下症)
味覚障害/嗅覚障害 0.3% 7 MMIやCBZでのみ報告あり
唾液腺腫脹 非常に希 130  
重大な副作用 頻 度a 文 献 コメント
重症の多発性関節炎 1〜2% 56,57  
無顆粒球症 0.1〜0.5% 5,6,7,13,21,22  
再生不良性貧血 48,53,54  
血管炎 67 ANCA陽性;薬剤性SLE;他の自己免疫症候群
重症の肝障害 0.1〜0.2%;1%【高用量のPTU(14) 6,7,14,21,56 ほとんどPTU;30%で一時的にトランスアミナーゼ上昇
胆汁うっ滞 105 ほとんどMMIかCBZ;死亡例の報告なし
低プロトロンビン血症 107-115 1982年以降、報告なし
インスリン自己免疫症候群 119-129 ほとんどはアジア人
a 副作用の頻度(軽度と重大なもの)は高用量のMMIで高い。
MMI30mg/日以上なら30%に達する(9,10)
「MMI」=メルカゾール
「CBZ」=カルビマゾール
「PTU」=チウラジールまたはプロパジール
「ANCA」=抗好中球細胞質抗体
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