【図2】バセドウ病の病因 |
|
甲状腺ホルモンの過剰産生は甲状腺内および甲状腺外で産生される甲状腺刺激抗体がTSH受容体を刺激することにより引き起こされる。
甲状腺内の炎症細胞はまたインターフェロン-γ、インターロイキン-1、腫瘍壊死ファクターαなどのサイトカインを産生する。
これらのサイトカインはCD54のような癒着分子、CD40のような調節分子、HLAクラスII分子を発現させ、局所の炎症細胞を活性化させる。
これらのサイトカインはまた甲状腺内の自己免疫プロセスの持続を助けるサイトカインを甲状腺細胞に作らせる。
抗甲状腺剤はこれらのサイトカインの産生を抑える。
この効果は一部の患者で甲状腺刺激抗体の産生を抑えて寛解にもっていくという免疫学的な作用を説明するのに都合がいいかもしれない。 |
|
|