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表1
【表1】甲状腺ホルモン正常でTSHが抑制されている状態にみられるいろいろな甲状腺機能のパターン
状態または要因 T3 T4
フリー フリー
内因性潜在性甲状腺機能亢進症(バセドウ病または結節性甲状腺腫によるもの)a 正常上限 正常上限 正常上限 正常上限
外因性潜在性甲状腺機能亢進症(甲状腺ホルモン剤治療のため) 正常 正常 正常上限または高値 正常上限または高値
非甲状腺疾患 正常、低値または高値b 正常または低値 正常、低値または高値c 正常、低値または高値d
薬物治療e ドーパミン 正常 正常 正常 正常
副腎皮質ホルモン剤 正常 正常 正常 正常
アミオダロン 正常 正常 通常、高値だが正常上限のこともある 通常、高値だが正常上限のこともある
中枢性甲状腺機能低下症(下垂体性または視床下部性) 正常または低値 正常または低値 正常下限または低値 正常下限または低値
a 潜在性甲状腺機能亢進症は亜急性甲状腺炎、無痛性甲状腺炎、産後甲状腺炎の甲状腺機能亢進期の可能性もある
b 非甲状腺疾患の場合、フリーT3値は特定の測定キット(Vitros ECi, Ortho Clinical Diagnostics)を使用したとき、高値になることがある<注釈:現在はキットを改良している>
c 病気の重症度と測定キットに依存する
d 病名と重症度に依存する
e 非甲状腺疾患患者の甲状腺機能は使用している薬物にも影響される
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