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表4
【表4】79人の患者で術後に行った89回の131-I全身シンチと血清TSHが30mU/L以上のときの血清Tg値との比較a
  残置甲状腺b
77人(87%)
リンパ節転移
32人(36%)
遠隔転移
12人(13%)
診断的および131-I治療後のシンチの結果      
  診断的131-Iシンチc(89人) 69 (78%) 16 (18%) 3 (3%)
131-I治療後のシンチc(89人) 77 (87%) 32 (36%) 12 (13%)
シンチの結果が一致しない例 8 (10%) 16 (50%) 9 (75%)
血清Tg値と131-I治療後のシンチの結果の比較      
  抗Tg抗体陽性d(20人) 18 (90%) 5 (25%) 1 (5%)
Tge <1〜4.9ng/mL (7人) 7 (100%) 1 (14%) 0 (0%)
Tg 5〜15ng/mL (20人) 19 (95%) 6 (30%) 0 (0%)
Tg >15ng/mL (42人) 33 (82%) 20 (40%) 11 (26%)
a 79人の患者(女63人、男26人)で、術後に診断的131-Iシンチと131-I治療後のシンチを89回行った。全員、甲状腺組織は131-I治療により除去されており、乳頭癌91%、濾胞癌9%であった。診断的131-Iシンチと131-I治療後のシンチを行っているときには、どちらのシンチ所見を分析に使用するかは、血清Tg値、診断的131-Iシンチの取り込み具合、胸部X線や触診などで治療の適応があることなどを基にして決めた。シンチの約半数(54%)は、術後数ヶ月以内に行われた。残りは、術後平均4.4年後(1〜40年後)に行われた。頸部やその他の部位に取り込みがみられなかった症例は、診断的131-Iシンチで10%、131-I治療後のシンチで6%であった。初回治療を受けたときの年令は、平均39.7±1.9才(11〜85才)であった;44%は40才以下であった。腫瘍径は3.3±0.2cm(0.4〜10cm)であり、25%は被膜を破って周囲に浸潤していた。初回治療時、49%で頸部リンパ節転移がみられ、縦隔リンパ節転移は4%、8%(6人)は肺転移がみられた。遠隔転移のある患者は12のシンチで所見がみられた。
b シンチの回数
c 診断的シンチは、131-Iを4.6±0.1mCi投与(76回)か123-Iを300〜500μCi投与(11回)で行われた。131-I治療後のシンチは、27%(24人)で29〜50mCi、12%(11人)で100〜149mCi、61%(54人)で150〜214mCiを投与された。頸部やその他の部位に取り込みがみられなかった症例は、診断的131-Iシンチで10%(9人)、131-I治療後のシンチで6%(5人)であった。
d 抗Tg抗体は、ケミルミ法で測定した。
e 血清Tgは、ケミルミ法で測定した。
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