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機能性甲状腺結節
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シコリが甲状腺ホルモンを作る病気
シコリが1つのときは腺腫でプランマー病と言われます。
シコリが2つ以上のときは腺腫様甲状腺腫によるものです。
これはがんではありませんので、心配はいりません。
診断は甲状腺ホルモン測定と超音波、甲状腺シンチグラムです。
甲状腺シンチグラムでシコリに一致して放射性同位元素が集まります(これをホット結節と言います)。
甲状腺ホルモンが高くなって、症状が出れば治療を要します。
以前は、手術をしていましたが、欧米では放射性ヨード治療で治します。治療効果は、手術と同じです。
当院でも、今までに80〜90例に対して、外来で放射性ヨード治療を行い、良好な治療成績を得ています。
バセドウ病と比較して、放射性ヨードの投与量を多目にしませんと効きませんので、2〜3回に分割して投与します。
高齢者には優しい治療です。手術を好まない若い人にも適しています。
シンチグラム
ホット結節
写真
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. 当院での機能性甲状腺結節に対する外来での放射性ヨード治療成績もご覧ください。 .
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異所性甲状腺腫
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甲状腺があるべきところにない病気
甲状腺はお母さんのお腹の中にいるときには、最初は舌の付け根のところにあります。それから、下に降ってきて首の前に収まります。
舌の付け根から甲状腺までを結ぶ管があり、甲状舌管と言います。この管を降ってくるわけですが、途中で止まった時が異所性甲状腺腫と言います。
舌の付け根に止まった場合が一番多いようです。希に、降りすぎて心臓まで下がるときもあります。
シンチグラム
ホット結節[正面]
写真
ホット結節[側面]
写真
シンチグラムで甲状腺の場所を探せば、診断は簡単につきます。治療は甲状腺機能低下症があれば、甲状腺ホルモン剤をのみます。甲状腺腫が大きくて圧迫症状があれば、手術です。
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急性甲状腺炎
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甲状腺の病気の中で原因の分かっている唯一の病気
バイキン(細菌)が甲状腺に感染して起す化膿性疾患です。
感染経路は下咽頭梨状窩瘻です。
ノドの一番奥にある管で、普通の人にはありません。先天的にこの管を持っている人がいます。
ここから、バイキンが入ってきて甲状腺に感染を起すわけです。
下咽頭梨状窩瘻
写真
診断は造影剤を飲んで、下咽頭梨状窩瘻を証明することです。
軽い場合は、抗生物質で治りますが、クスリで治らなければ手術です。
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甲状腺クリーゼ
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バセドウ病が重症化したもの
バセドウ病を治療しないで、放置していた人が別の病気の手術を受けたり、感染症や糖尿病などになったときなどに起ります。バセドウ病がひどくなり、脈が毎分150以上打ったり、1日に20〜30回の下痢、脱水、心不全、心房細動、意識障害、ひどい場合には死亡します。
バセドウ病の治療をちゃんとしていれば、甲状腺クリーゼにはなりませんので、安心ください。
しかし、勝手にクスリをやめて、他の部位の手術を受けると危険ですので、気を付けてください。早期発見、早期治療が大切です。
通常のバセドウ病の治療に加えて、集中治療部での強力な治療を要します。
最近では、ほとんどみられなくなりました。早めに診断され、治療を受けているためでしょう。
わたしも、30年前に経験してから、1人もみていません。
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甲状舌管嚢胞(正中頸嚢胞)
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別名、正中頸嚢胞と呼ばれます。
甲状舌管嚢胞は、実際には小さいものも含めると人口の7%でみられるそうです。
別名、正中頸嚢胞と呼ばれ、のど仏の上あたりにできます。
決して珍しいものではありませんが、大きくなってくる人は少ないようです。通常は、耳鼻科医が診ることが多いようです。
がんの頻度は非常に希ですから(今までに世界中で150例の報告があるのみ)、基本的には手術する必要はありません。
通常は、針を刺して液を何回か抜けば、縮小します。わたしも、最近は手術に回したことはありません。液を抜いて治療しています。
. Dr.Tajiri's comment . .
. 甲状舌管嚢胞について詳しく知るために甲状舌管嚢胞を参考にしてください。 .
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