コミュニケーション > BBS質問集バセドウ病
014

014 体重のことです…
ゆか
女・22歳
1998.12.13-14:16
田尻先生、はじめまして。

私は、3ヶ月ほど前に、甲状腺機能亢進症と診断されました。 今は、Propylthiouracil(チウラジール?)という薬を1日6錠飲んでいて、症状はだいぶよくなっているんですが、主治医の先生の勧めで、そのうち放射線治療を受ける予定です。

ところで、私が気になっているのは、体重のことなんです…。私は、最近がなんと8キロも太ってしまいました。甲状腺機能亢進症の場合は普通、食欲があるのにやせていくんですよね?かえって太る人もいる、というのもどこかで読んだのですが、どうなのでしょうか?薬を飲み始めてから、食欲は減ったように思うのですが、体重は減る気配を見せません…。今は、身長150センチ、体重50キロで、肥満とまではいきませんが、やっぱり気になります。もし病気のせいだったら、治療で改善するのでしょうか?ぜひご意見を聞かせて下さい。
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  ゆかさんへの返事
Oyaji's reply 若い女性にとって体重増加は深刻な問題ですね。普通、この病気は体重が10kg減ります。そして、治療を開始したら元の体重に戻るわけです。しかし、若い女性でときどき食欲が異常に亢進し、体重が減る以上にカロリーを摂りすぎると体重が減らないか却って増える人がいます。
このような人がバセドウ病の治療を開始すると体重が減った人と同じように増えてきます。これは、10kg分痩せなかったつけが回ってきたのです。しばらく、食欲が続きますので、食べた分太りますが、そのうちクスリが減ってくると体重は元に戻ってきます。そのためには、少しdietが必要かもしれません。大丈夫、元に戻ります。クスリの副作用ではありませんので、クスリはちゃんとお飲みください。
話は逸れますが、アメリカの医師は131-I(放射性ヨード)を多めに投与しますので、将来は甲状腺機能低下症になるかもしれません。この場合は、甲状腺ホルモン剤を飲めば全く問題ありません。現在、アメリカの医師はバセドウ病の治療の80〜90%は131-I(放射性ヨード)治療を選択します。cost-performanceの問題です。癌や白血病、遺伝的異常などの心配がないことが判明しましたので、今では妊娠可能年齢の若い人でもこの治療を行います。しかし、日本では、クスリが主流です。お国変われば何とやらです。
わたしは、131-I(放射性ヨード)治療で早く治すのに賛成です。Good luck!!何かあればいつでもどうぞ。
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