コミュニケーション > BBS質問集 > バセドウ病 > |
|
029 | 原因と予後 |
まや 女・40歳 1999.01.23-23:29 |
かやぴさん、こんにちは!! もののけ姫、実は最後の方で彼から電話。フィニッシュを見逃しました。_(.・)/ >私にも読んでいただいた経緯の前、数年間ドンガラガッシャンがたくさんありました。 やっぱりね。。。強烈なストレスが発病のきっかけとか読みましたけど。。。 広い心を持って受け入れられたなら、ストレスにはならないとは思うも。。。 我が儘な私には今年のは凄かった! >てっきり更年期障害か心疾患か若年性痴呆だと思いこんでいました、あほでしょ? 私も、そうです。A^^;;初め、肩が痛くて、整形外科へ行ったんですよ。それで「手が震えるんですけど?」と訴えても耳を貸して下さらない。で、マッサージへ行きました。^^; そこで「手が震える程、酷い方っていらっしゃいませんよ?」とか言われて。。。 しまいにお茶漬けも持てなくなって、それで初めて「何だろう??」 バセドウ病と判っても、「良いお薬が有ります」と聞いて、「すぐ治るんだ!」なんて。。。忙しさに紛れてまた時間をロスしました。「簡単な病気じゃないぞ」「どうもこの病院、おかしい?」と慌て始めたのは、主人が会社の方にお聞きしてから。その方のお陰で、彼の理解が貰えてます。(^^) >甲状腺トラブルは全般に予後がいいことやコントロール ん〜っと。。。バセドウ病って。。。15年後の治癒率25%とかでしょう?薬だけでは再発を繰り返す人が75%。手術も色々有るのでは無いのですか?私、相当に難しそうに受け取りましたけど。。。? |
029 | 感じ方 |
かやぴ 女・44歳 1999.01.24-17:36 |
まやさん、こんにちはっ。 こちらはずいぶん久々の雨でインフルエンザさんが少しおとなしくなってくれそうな気配、まさに慈雨て感じです。横浜も降っていますか? >私、相当に難しそうに受け取りましたけど。。。? うんうん、そうですね。私の表現が悪かったかもしれません、ごめんなさい。 以前に田尻先生から『かんかい(緩解だったかな?字をわすれました)』という用語を含んでのご説明もあったと記憶しているんですが、さて私は既にカンカイ・カードを一枚持っています。甲状腺関係ではありません、うつ病患者としてです(その主たる要因が気付かないバセドウだったんじゃないか?というのは置いといて(笑)) 相性のいい先生に出会えるまで3人の先生とお別れし、地方自治体の精神病通院者への医療費補助を受給、初期には入院したコトもありました。そんなこんなで7年位して「あなたは良くなった。もう薬を飲まなくてもやっていける」と宣言され(笑) 医療費補助もう必要ないです申請の書類を保健所に持参しましたが、その時の診断書に「カンカイ」って書かれていたわけです。盗み見したんじゃないですよ、その時の主治医が「ほら、これあなたの診断書、なおったって書いてあるでしょ?」と見せてくれたんです。 悩みましたよー、完治とか、そーゆー単語を期待してたし。調べて見ると、どうやら精神科関係では完治って表現はしないらしいんですね。そう、薬もいらないし日常生活になんの支障もない、本人も自覚症状無し、医師も「治っている」と宣言…でも、カンカイなんです。考えようによっては、一生背負う重しをくくりつけられた、ですよね、だってうつ病ですもん。 いっぱいいっぱい、ものすごく長い時間いっぱい考えて私が出した結論は自分のコントロール次第でなんとでもできると太鼓判を押してもらえた、でした。 うつ病には血液検査での客観的数値ってありませんし、もう考え方とか気持ちとか生活習慣とか環境とか、そんな個人差の大きいコントローラーだけが頼りなんです。 だからなにやっても不正解は無いかわりに、これさえ守れば100点、という大正解もありません。再発したらしたでお医者様と薬にサポートしてもらってさっさと楽にすれば問題ないや、と思っていれば割合いいみたいです。そんなコトは絶対にしませんけど(笑)自分を重度のうつ状態に追い込むことも、たぶん私、できますよ、へへへ。 直接関係のない病気の話してしまってごめんなさい。ただ、私には過去にカンカイ・カードをもらって考えた経験があったので、常に自分に都合の良い受け止め方を好んで選択する傾向があるんではないかな、と。うん、個人差の範囲ではないですか? バセドウ病、おおざっぱに(乱暴に)5割再発すると言われたら、私は「こりゃ丁半だ、私はきっと再発するだろう、くじ運いいし」と受けとめるたちです。そのほうが私はらくちんな気がするので、そうします。人それぞれでしょうね、こればかりは。 再発した時に治療方法の選択肢があるのは、リッチな気分です、そんなワケで「予後がいい」と私は受けとめているのです。どの数値をどのように感じるかの違いかなぁ。もちろんこの受け止め方にも、たぶん模範回答は…なさそうですよ。 私は、バセドウ病を簡単な病気だと考えたことは一度もありません。これだけ患者数が多いのに、一番最初の発生原因がまだ解明されていないんですから、難病とすら考えています。でも、対処の方法が複数確立されてて予後がいいと感じる…ううううう(笑) むずかしいですぅぅ、きゃあきゃあ、じたばた ←踊ってごまかすことにしました。 |
まやさんへ | |
バセドウ病の人は、診断が付くまでにいろいろな医療機関を受診していることが多いんですよね。例えば、やせに対して胃腸科、ドキドキに対して循環器科、手・足のふるえに対して神経科、イライラに対して精神科、目が出たことに対して眼科を受診されます。 医師もなかなか首を触診しないんですよね。甲状腺さえ触診すれば、多くの場合はすぐ診断の糸口が見つかるんです。最後には、患者さんが本などで勉強して、「わたしはバセドウ病じゃないでしょうか?」で初めて気が付くでは医師として、恥ずべきことです。 病気に対して、ご主人の理解が得られているのはやりやすいですね。外見はどうもないので、何でそんなにきついんだなんて言われると辛いですよね。このきつさを分かって欲しいと思いますよね。その時に、よき理解者が周りに居るということは、精神衛生上にも良いことです。病は気からといいますが、バセドウ病は特にストレスなどに対して敏感ですので、なるべく心は平静に保てるのが理想です。 バセドウ病は必ず、治せます。クスリ、アイソトープ、手術のどれかで。クスリで全員を治そうとするから、無理が来るわけです。日本の医師はクスリで治そうとする人が多い傾向にあります。アメリカは最初から90%の人が、ゆかさんのようにアイソトープ治療です。一概にどれが良いとは言えませんが、わたしは患者さんの希望を最優先します。長く掛かっても良いからクスリがいいという人もいます。反対に、早く治りたいという人もいます。そんな人には、アイソトープや手術を勧めます。クスリを中止して、再発した場合も、患者さんの希望を最優先します。前提条件として3つの治療の長所、短所をしっかりと説明しておくこと、これがなされていないと患者さんは正確な判断が出来ません。そのお手伝いをするのが医師の勤め、義務と思っています。 3つの治療法のどれかで必ずバセドウ病は治せますが、この中には甲状腺機能低下症になる人も含まれます。そこのところは、ご理解ください。わたしが申しあげているのは、あくまでもバセドウ病のクスリが中止できた状態を治ったと言っているだけです。反対に、甲状腺機能低下症になる人もいるでしょう。再発する人も居るでしょう。しかし、甲状腺機能低下症になれば甲状腺ホルモン剤を飲めばいいし、再発すれば別の治療で治せばいいわけです。 最後に、はっきり理解しておいていただきたいことは、バセドウ病の体質は一生持ち続けることです。これは、一生の病気です。だから、気長に構えること。バセドウ病と仲良くなって、友達になることです。友達には、悪さしないでしょう。そういう気持ちでいれば、バセドウ病もひどくならないと考えてください。そうすれば、一生付き合うのも何かの縁と思えるようになるのではないでしょうか?多くのバセドウ病の方をみていてそう思うようになりました。バセドウ病は、あなた方が考えているほどひどくもなく、また軽くもないと。医師はいつでも、お手伝いをします。そこだけは、信じてください。 |
|←028|…[もどる]…|030→| |