コミュニケーション > BBS質問集結節性甲状腺腫・甲状腺がん
045

045 初めまして。
ペンギン
女・30歳
1999.06.10-13:48
初めまして。
去年の7月の会社の健康診断で、「甲状腺結節」が発見され、聞き慣れない“甲状腺”を調べるために、このHPを知りました。
それからずーっと拝見させて頂いてます。
細胞診の結果、良性で、「甲状腺嚢胞」ということでした。
それから、3ヶ月後検診(11月)、6ヶ月後検診(5月)を無事何事もなく終え、次回検診は11月となっております。
それで、質問なのですが、
  1. 定期検診の間隔は長くなるかもしれませんが、結節がなくならない限り、定期検診は続くのでしょうか?

  2. 検診で、血液検査とエコーをやります。血液検査の項目で、HTg(THg)という欄にチェックがされていたのですが、これはなんなんですか?他の項目はこのHPのお陰(様)で理解できたのですが。

  3. 薬も飲んでいませんが、結節が自然になくなるってことはありますか?

  4. 5年前から不整脈(心室性期外収縮)で健康診断でひっかかるのですが、甲状腺と関係があるってことはありますか?
    2回ほど検査をしましたが、僧帽弁逸脱症候群(軽い)と言われました。
    最近動悸を感じることが多くなりました。期外収縮は自分でもよくわかります。

お忙しいところ、申し訳ありませんが、よろしくお願い致します。

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  E.Sさんへ
Oyaji's reply はじめまして、ペンギンさん。田尻淳一です。このBBSでは大家のオヤジのニックネームですので、その名前でお答えさせていただきます。ご了承ください。

質問にひとつずつお答えします。
  1. 残念ながら、甲状腺結節がある限り、診てもらうのがいいでしょうね。

  2. Human Thyroglobulinの略です。略して、HTgです。ヒトサイログロブリンです。

  3. あります。特に嚢胞の場合は10年後に自然に消失する確率は50%です。下に、そのデータを示します。数字が合わないので、見にくいですが参考にしてください。
    良性腫瘍の9〜11年後の腫瘍の大きの比較(無治療);神戸隈病院のデータのものです。この研究のお陰で無駄な手術が減りました。これが事実です。貴重な論文であり、有名な研究です。

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      不変 縮小 消失 増大
    単結節(86名) 29(34%) 11(13%) 26(30%) 20(23%)
    多結節(14名) 5(36%) 4(29%) 2(14%) 3(21%)
    嚢胞状結節(34名) 7(20%) 10(30%) 17(50%) 0(0%)

  4. あなたの場合は、甲状腺と心室性期外収縮は関係ありません。慢性甲状腺やバセドウ病のひとだと、僧帽弁逸脱症候群が見られることがありますね。でも、この因果関係も分かっていません。
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