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046 | その後の経過 |
沖縄の娘 女・26歳 1999.07.02-00:27 |
大家さんへ 私は、以前に一度メールで相談させてもらったものです。 遅くなってしまいましたが、その後の経過を報告しようと思い、書いています。 血液検査をしてもらいましたが、結果は ●TSH=0.01 ●FT3=3.9 ●FT4=4.0 でした。今までの主治医の先生が転勤になってしまい、別の先生に診てもらっているのですが、この先生がおっしゃるには、やはり血液検査の結果を見る限り、チラージンの量が多いせいで生理不順があるのだろうということでした。 それで、チラージンS(50)を5錠飲んでいたのを、今現在は4錠飲んでいます。 最終的には、時間をある程度かけて、3錠まで減らそうということでした。 そこで、質問したいのですが… 「今までチラージンを5錠飲んでいたのは、甲状腺が腫れてくるのを防ぐための意味もあった」というようなことを言われたのですが、最終的に3錠に減らすことにより、甲状腺が再び腫れてきたり、しこりができたりと再発の可能性は高くなるのでしょうか? もし、そうであれば以前の2回の手術の結果とも腫瘍は良性でしたが、再発した場合は悪性である可能性が高くなるのでしょうか。 すみませんが、回答よろしくお願いします。 |
沖縄の娘さんへ 心配ありませんよ | |
沖縄の娘さん、BBSでは、はじめましてですね。公開コーナーの209を見せてもらいました。2回の手術で甲状腺を全摘しておられたんですよね。病名は腺腫様甲状腺腫だと思います。 ●http://www.j-tajiri.or.jp/thyroid/illness/07.html 生理不順は先生の言われるとおり、クスリの効きすぎによる潜在性甲状腺機能亢進症のせいかもしれませんね。甲状腺ホルモンが全く正常のレベル、すなわち血中TSHが正常範囲に入ればいいわけです。甲状腺ホルモンの正常値はわたしのHPの次のページを参考にしてください。 ●http://www.j-tajiri.or.jp/source/patient/015.html 確かに、今まではシコリの再発を防ぐ意味でのTSH抑制療法としては理想的な状態でした。生理不順の原因が潜在性甲状腺機能亢進症のせいかどうかをみるには、チラーヂンSを減量して、甲状腺ホルモンを正常にする、すなわち血中TSHを正常にするとよく分かります。生理不順が良くなれば、チラーヂンSの効きすぎによるものです。 血中TSHを正常に保つチラーヂンSの量なら、シコリがまた腫れてくることはないと思います。血中TSHが高くなると、その可能性は出てきます。しかし、本当に甲状腺全摘術になっているのなら、シコリは腫れるはずがありません。甲状腺細胞がないのですからね。でも、甲状腺全摘術のつもりでも、甲状腺組織は少し残っていることがあります。そのときは、血中TSHが高くなると、シコリがまた腫れてくる可能性はありますが。 基本的に、腺腫様甲状腺腫は良性です。シコリが大きくなってもそれは、やはり良性です。心配ありません。新しく甲状腺癌ができれば、話は別ですがね。甲状腺全摘術ですので、甲状腺癌の心配もありませんよ。なにしろ、甲状腺細胞がないのだから。 甲状腺全摘しているのですから、甲状腺ホルモンを正常にする治療が一番安全で良い治療と思います。すなわち、あなたの場合は、単に甲状腺機能低下症の治療だけなのです。甲状腺を全部取っているので、普通、シコリの再発を防ぐ必要はないわけです。 また何かあれば、いつでもどうぞ。 |
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