| [11]薬剤や放射性ヨード治療の他に治療法はありますか? | 
                ▲ | 
               
             
           | 
        
         
          | 甲状腺の全部、あるいは一部を取ってしまう手術(甲状腺切除術として知られています)で、永久的に甲状腺機能亢進症が治ります。しかし、手術を行う前にいくつかのことをしておく必要があります。 | 
        
         
           
            
              - まず、後で述べる抗甲状腺剤やベータ・ブロッカーで甲状腺機能亢進症のコン トロールがなされていなければ、手術が危険な場合があります。したがって、プロピルチオウラシルまたはタパゾール<注釈:日本ではメルカゾール>のどちらかを飲んで、甲状腺ホルモンのレベルを下げるようにします。約6週間で正常な 
                ホルモンのレベルになるはずです。
 
              - 手術の数日前に非放射性ヨード(ルゴールのヨードか過飽和ヨードカリのどちらか)も飲むようになることがよくあります。これは甲状腺への血流を減らす 
                効果があり、手術をより安全に行いやすくするものです。
 
             
           | 
        
        
          手術の目的は、必要なだけの甲状腺を取り除き、甲状腺ホルモンの産生を正常に戻すことです。医学では多くのことがそうであるように、甲状腺をどの程度とるかを定めるのには、科学的な部分と技術的な部分があります。取り過ぎると患者が甲状腺機能低下症になる可能性があります。 
               
              また他にも手術が原因で起こることがある合併症があります。その一つは声帯麻痺です。もう一つは、誤って副甲状腺を取ってしまうことです。副甲状腺は頚部の甲状腺の後ろにあり、体のカルシウムの量を制御しているため、これを取ってしまうとカルシウムのレベルが低くなってしまいます。 
               
              今では、手術は次のような特別なケースのためのものとなっています。 | 
        
         
           
            
              - 抗甲状腺剤に耐性のない妊娠中の女性
 
              - RAIは使いたくないが、永久に治るような治療を望んでいる人
 
             
           |