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アイソトープ治療 Q&A
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日本全国のバセドウ病アイソトープ治療施設の公開
アイソトープ治療 Q&A
[Q]アイソトープ治療は、どのようにしてするのですか?
カプセルを飲むだけです。原則として、1回飲むだけです。普通、カプセルを飲んで4〜6ヶ月して効いてきます。それまでは、今まで飲んでいたクスリをいっしょに飲んでもらいます。効果がないときは、最初カプセルを飲んでから6ヶ月くらいして、また再度カプセルを飲んでもらいます。多い人は、4〜5回飲む人もいます。
[Q]アイソトープ治療の治療成績を教えてください。
わたしが野口病院勤務中にバセドウ病に対してアイソトープ治療を行った治療成績です。
計172例に対して治療しましたが、20例が経過を追えず、残り152例の治療成績を示します。
潜在性甲状腺機能低下症とは、甲状腺機能低下症ですが甲状腺ホルモン剤を飲むほどでない軽いものです。
甲状腺機能低下症は、全員甲状腺ホルモン剤を服用されています。
10年以上のうち、3例が甲状腺機能亢進症で、まだ抗甲状腺剤を服用されていますが、このうち2例はアイソトープ治療の追加投与を拒否されている方です。
[Q]アイソトープ治療をすると、カプセルを1回飲むだけで治る人の割合はどれくらいですか?
わたしが、野口病院時代に治療した152例中、1回104例、2回35例、3回8例、4回3例、5回2例です。7割の方が、1回のアイソトープ治療で治っています。
[Q]アイソトープのカプセルの大きさと色を教えてください。
カプセルの大きさは、よこ1.7cm、たて0.6cmで、外来治療に使用するのは3種類の色です。1mCi(ミリキューリー:1mCiは37メガベクレル【MBq】ともいいます)が青/白色、3mCi(111MBq)が緑/白色、5mCi(185MBq)が淡橙赤/白色です。
因みに、放射性ヨード摂取率を測定するときに飲むカプセルは0.1mCi(3.7MBq)で、色は淡青/白色です。これは131-I(ヨード-131)カプセルです。検査用の123-I(ヨード-123)カプセルは別の色です。実際の
131-I(ヨード-131)カプセル
をお見せします。
[Q]アイソトープ治療をすると、なぜバセドウ病が治るのですか?
分かりやすく言えば、飲んだアイソトープが甲状腺だけに取り込まれて、放射線で焼いて小さくするわけです。甲状腺ホルモンを作る工場をこわすわけです。手術は甲状腺を切り取るわけですね。すると、工場(甲状腺)で出きる製品(甲状腺ホルモン)が減るということです。それで、バセドウ病を治すわけです。
[Q]アイソトープ治療の副作用を教えてください。
心配するような副作用はなにもありません。非常に安全な治療法です。癌や白血病、髪が抜けるなどの心配はありません。将来、妊娠しても奇形児が生まれることもありません。
[Q]若い人にアイソトープ治療をしても、大丈夫ですか?
将来妊娠可能な年齢の女性にアイソトープ治療を行っても、大丈夫です。しかし、アイソトープ治療後に6ヶ月間の避妊をしてもらわなければいけません。
[Q]何歳から、アイソトープ治療は可能ですか?
小児および思春期児童に対するアイソトープ治療後の経過については約1,000人での報告があるのみですが、これらの研究では甲状腺癌は増加していないと結論付けています。また、
チェルノブイリ原発事故などの研究
から、少なくとも15歳未満の人にはアイソトープ治療は避けた方がいいでしょう。
[Q]アイソトープ治療の費用はどれ位ですか?
アイソトープ投与量にもよりますが、1割負担の方は1,160〜2,420円、2割負担の方は2,310〜4,830円、3割負担の方は3,470〜7,250円です。(これはあくまでアイソトープ治療のみの費用です)
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