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【表】バセドウ病眼症の症状による分類
分 類 記 載a 兆候と症状 直接の原因 評価法b
0 兆候と症状なし なし なし なし
1 兆候のみで症状なし 眼瞼後退、眼裂拡大、眼瞼挙上 交感神経緊張 眼瞼間の距離(mm)
2 軟部組織の変化 結膜、瞼の腫れと発赤;羞明、流涙、異物感、眼痛 静脈の環流障害;眼窩中隔から脂肪組織の逸脱 カラー写真、臨床活動性スコアー
3 眼球突出 眼球突出 眼窩内圧上昇のために眼球を前方に圧迫 ハーテル眼突計測定(mm)
4 外眼筋の変化 眼球運動障害;複視(間歇的:起床時や疲れたとき、極端に眼球を動かしたとき、持続的:正面視もしくは読書するとき) 外眼筋の浮腫のため筋肉の弛緩障害 6方向の眼球運動の程度;複視計
5 角膜の変化 角膜炎、角膜潰瘍 角膜の過剰露出;涙による防御障害 ローズベンガルやフルオレセインによる評価
6 視神経圧迫による失明 視力低下;色覚障害;視野障害 視神経の圧迫 視力、色覚検査、視野検査、瞳孔機能、眼底検査
a No specsシステム
b 理想的には、評価に自己評価(例えば、患者への質問状など)、CTやMRIによる眼窩のイメージも含まれるべきである。
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