【図】バセドウ病眼症の病因 |
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(a)まだ同定されていない甲状腺の抗原(多分、TSHレセプター)に感作されたT細胞が眼窩に到達する。豊富な内皮細胞の血管や種々の癒着分子などが、T細胞の眼窩への集積を助長する。(b)T細胞は甲状腺と共通の抗原を表出する眼窩の線維芽細胞に結合する。(c)T細胞は、数種類のサイトカイン(インターフェロン-γ、インターロイキン-1α、腫瘍壊死因子-α、腫瘍成長因子-βなど)を分泌することにより、眼窩線維芽細胞からグリコスアミノグリカン(GAGs)の産生や免疫調節蛋白(ヒト白血球抗原-DR、細胞間癒着分子-1、熱ショック蛋白-72など)の合成を促す。(d)過剰のグリコスアミノグリカンとコラーゲンが浮腫と線維化を引き起こし、外眼筋と眼窩の脂肪組織の著明な腫大を招く。 |
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