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No.131 | 女・29歳 |
昨年夏にバセドー氏病と診断されました。一時期は起き上がることさえ辛く、会社を一ヶ月近く休んだほどでしたが、バセドー氏病とわかったときには仕事も普通にできるようになっていたため、薬を2週間程度服用した後、独断で通院をやめてしまいました。ところが、先月初めにまた再発したようで、FT3、FT4が正常値の2〜3倍程度ありました。メルカゾールの服用を3週間前から始めました。 ご相談したいのは、治療方法についてです。私は来年6月から会社からの派遣で2年間アメリカに留学することになっており、アメリカの医療費の高さ、通院時間を確保できるかわからないことを考えますと、放射性ヨード治療で早めに治したいと考えています。しかし、担当医はメルカゾールは安価だから大丈夫だといいます。また、放射性ヨード治療を若い女性に行うのは常識的ではないとも言います。本当にそうなのでしょうか? |
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あなたが放射性ヨード治療を希望されるのは、多分手術が嫌だからでしょう。メルカゾールが安価だからというのは、少し違います。確かにメルカゾールは1錠が10円程度のくすりですが、内服中は定期的に医療機関を受信する必要があり、そちらの費用が高くつきます。アメリカでは子供でも
放射性ヨード治療で治療します。それは、放射性ヨード治療による癌、遺伝的な問題などの危険性がないことが証明されたからです。妊娠可能な女性でも、放射性ヨード治療を行っても何の問題もありません。しかし、放射性ヨード
治療後、半年間の避妊を必要とします。日本の医師の中には、今でも妊娠可能な女性に 放射性ヨード治療を行うことを躊躇する方がおられます。 しかし、患者さんが望んだときは、放射性ヨード治療をしてあげるべきです。上記のように安全性は確立されていますので。わたしのHPの次の3つのページの放射性ヨード治療についてお読みください。これらは全てアメリカで出版されたものの訳です。アメリカの実状がよくわかります。 ●http://www.j-tajiri.or.jp/source/translation/a/04.html ●http://www.j-tajiri.or.jp/source/patient/002/01.html ●http://www.j-tajiri.or.jp/source/treatise/001.html それと東京には専門医が沢山いますので、別の専門医に診てもらって相談するのも一法でしょう。わたしのHPの各地の専門医を参考にしてください。 |
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