コミュニケーション > 公開コーナー慢性甲状腺炎・甲状腺機能低下症
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No.176 女・27歳
今年になってから、2回の流産を経験しており、3週間前に婦人科を受診したところ、甲状腺が少し大きいと言われ、血液検査と超音波検査を受けました。ホルモン値などに問題はありませんでしたが、抗Tg値と抗TPO値が、5.3くらいで、慢性甲状腺炎と診断名がつきました。超音波の方は、特に問題ないそうです。今は治療しなくても良いとのことです。自己免疫現象とのことですが、妊娠に影響あるのでしょうか。また、今後注意することがあれば教えて下さい。
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Oyaji's reply
  1. 一般的には、慢性甲状腺炎で不妊、流産の原因になるのは甲状腺機能低下症になったときです。あなたの場合は、甲状腺ホルモン値は正常でしたが、TSH 値(甲状腺刺激ホルモン)はどうでしたか?いくら甲状腺ホルモン値(FT4,FT3)が正常でもTSH 値(甲状腺刺激ホルモン)が高ければ、それは潜在性甲状腺機能低下症と言ってやはり、流産の原因になります。先生にTSH 値(甲状腺刺激ホルモン)を聞かれてみてください。

  2. それと、慢性甲状腺炎の人は甲状腺機能とは関係なく流産しやすいと言われています。これは、多分産科の先生の言われたような何か免疫が関与しているのかもしれません。それについては、わたしのHPの次のページを参考にしてください。このページの中の流産のリスクというところをみてください。
    http://www.j-tajiri.or.jp/source/patient/005/01.html

  3. 慢性甲状腺炎を持っておられるので、あなたが、妊娠したら、一度甲状腺専門医に診せるべきです。うまく妊娠しても、今度は産後に甲状腺機能異常を来す可能性があります。産後甲状腺異常症です。そのときも、甲状腺専門医に診てもらう必要があります。それについては、わたしのHPの次のページを参考にしてください。
    http://www.j-tajiri.or.jp/source/patient/002/06.html
    http://www.j-tajiri.or.jp/source/patient/003/01.html
    http://www.j-tajiri.or.jp/thyroid/illness/03.html
    わたしのHPの各地の専門医のページも参考にしてください。
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