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No.203 女・20歳
最近、少し走っただけで息切れがし、心臓がかなり速く、少し走った後測ると、160/分もあり自分でもびっくりしました。また、全くやる気も出ず、体がとてもだるく感じます。食欲に関してはかなりあります。前よりは食べる量も回数も多くなりました。おかしいと思って病院に行くと、“甲状腺機能亢進症”と診断されました。しかし、よりいっそう詳しい事を知りたいし、どれくらいで治るとか、どんな事に注意し、どんな事をしたらいいのかなど調べたかったのですが、なかなかのっていません。そこで、詳しい事を教えていただきたいのですが…よろしくお願いいたします。
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Oyaji's reply 多分、甲状腺機能亢進症のうちでもバセドウ病と思います。
一つずつお答えします。
  1. 甲状腺の働きが活発になった状態を甲状腺機能亢進症といいます。日本人の場合、甲状腺機能亢進症の80〜90%はバセドウ病です。あなたも、バセドウ病だと思います。多分、抗甲状腺剤のメルカゾールかチウラジール(もしくはプロパジール)を飲まれていると思います。バセドウ病については、わたしのHPの次のページを参考にしてください。
    http://www.j-tajiri.or.jp/thyroid/illness/01.html
    http://www.j-tajiri.or.jp/source/translation/a/04.html
    http://www.j-tajiri.or.jp/source/translation/b/04.html
    http://www.j-tajiri.or.jp/source/patient/002/01.html
    http://www.j-tajiri.or.jp/source/patient/002/02.html

  2. 軽い人はクスリを6ヶ月間のめば治ります。しかし、治ったと思ってクスリを中止すると、50%は再発します。これがクスリの最大の欠点です。クスリで治らねば、あなたの年令では手術で治せます。しかし、しっかりと認識しておいていただきたいことは、バセドウ病は一生の病気だということです。クスリ、放射線、手術のどの治療法で治っているとしても、再発もあるし、反対に甲状腺機能低下症(甲状腺の働きが落ちた状態)になることがあり、経過を長期間みなくてはなりません。バセドウ病の体質は一生持っていくわけです。その意味で一生の病気と申し上げているのです。バセドウ病と友達になってください。悪友ですが、末永く付き合わなければならない友です。

  3. 甲状腺ホルモン値が正常化するまでは、過激な運動は避けるべきです。アルコールも少な目にしてください。なるべく、安静を保つのが理想です。それと、タバコはバセドウ病にはよくありません。あなたが吸わなくても周囲にタバコを吸う人がいれば、同じことです。タバコとバセドウ病の関係については、わたしのHPの次のページを参考にしてください。
    http://www.j-tajiri.or.jp/source/patient/007.html
何はともあれ、まずは敵を知るところから始まります。しっかり、勉強してください。それと、わたしのHPの次のページを覗いてください。
http://www.j-tajiri.or.jp/communication/exhibit/01/menu.html
http://www.j-tajiri.or.jp/bbs/minibbs/minibbs.pl
沢山のバセドウ病の患者さんの体験談が載っています。参考になりますよ。あなたも、仲間になってください。同じ悩みを持つ人と情報を交換すると、一人ではないんだという気持ちも湧いてきますよ。Good luck!! 何かあれば、いつでもメールをどうぞ。
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